Life of Chameleon

カナダ在住大学生|LGBTQ+|就活生

家族にカミングアウトした話

前回の記事でも話したけど、私現在女の子とお付き合いしています。

まーまー、世間的には賛否両論あるでしょうが、日本にいるLGBTカップルの問題はずばり!受け入れられない家族にあると思うんですね。

どんなに世間に反対されようとも、家族が自分の見方で同性とのお付き合いに賛成してくれるだけで、当事者の人たちは胸を張って生きれるものです。

LGBTの人たちにとって、一番高いでもあろう「家族にカミングアウトする」という壁。

そんなものぶっこわしちゃえーーー!ということで、今回は私が家族にカミングアウトした話をしたいと思います!

 

どんな家族?

まずは簡単に家族構成を紹介したいと思います!

私は三人兄弟の末っ子で、上から姉・兄・私の順です。

両親は父・母といますが、私が中学の頃に離婚しています。とはいえ家族仲良いので、母と暮らしてはいますが父ともみんなでご飯に行ったりします。

三人兄弟は多分日本一仲良い自信があるくらい仲良いです!

少し特殊だなーと思うのは、家族全員が今まで私や姉が付き合ってきた元彼を知っていて尚且つ会ったことがあること。

まーつまりは珍しいくらい子供達の異性との付き合いにフラットでオープンな家族なんです。

でも、同性は?

正直どういう反応が返ってくるか言うまでわかりませんでした。

 

カミングアウトのタイミング

相手の人とのお付き合いを初めてわずか4ヶ月ちょっとでカミングアウトを決意しました。

理由としては:

・いつも付き合いについて話している家族に嘘をつきたくなかった

・相手も家族の一人として受け入れてほしかった

・ただ単に隠すことが苦手な性格だった(笑)

の三つですね。

 

さあ、ついにカミングアウトのタイミング。ストーリー式に書きたいと思います。

 

 

タイトル:そんなこんなでカミングアウト

2016年12月21日

その日は、三ヶ月ぶりに私がカナダから日本へ帰国した日だった。

実は以前、兄だけにはつい話してしまったことがあった。

電話越しだったが、兄は”応援してる。いんじゃない?”と、すごく協力的な反応を返してくれた。

兄は誰よりも私を受け入れてくれていたから、やはりそういう人が一人でも近くにいると心強いなと感じた。

そんな兄の協力もあって、帰国したタイミングで家族全員にカミングアウトするのを決意したのだ。

付き合いはじめてから約4ヶ月半、そろそろ私も家族に隠しているのも限界だった。

 

舞台は池袋にある中華料理屋。

私の帰国に合わせてみんなが夕飯をセットアップしてくれたのだ。

メンバーは、私・姉・姉の彼氏・兄・母・父。兄の彼女だけ不在だったが、彼女はもうすでに兄から私のことを聞いていたので問題はなかった。

 

豪華な中華料理が次から次へと出てくる中、私は中々言い出せずにいた。

ピコん!

ん?と思って見た携帯には兄からのラインが届いていた。

”早くしろよ”

そう書いてあった。そのラインを見て私は決心した

今だ!!!!!

そう思って私はまるで何かに意見を申すかのように挙手した。

急に挙手した私に家族はびっくり。でもとりあえず注目を集めた私は言い出した。

「発表があります・・・」

みんなが耳をすませて私の発表を待っている。

でもここで私のビビりが大発動した。

言えない。。。。

言葉が全く出てこなかった。

不安で、怖くて、その最後の一歩を踏み出せないでいた。

言葉の代わりに出てきたのは涙だった。

何がなんだかわからない親や姉は大騒ぎ

母「えーーーどうしたの!?何なに!?妊娠したの?」

姉はなぜかわからないが釣られて泣き出した。

 

そんなカオスな状態に兄が一言。

「俺は、賛成だよ」

その言葉を聞いて私の何かが吹っ切れた。

言おう。大丈夫だ。

そう思った。

 

「私、女の子と付き合ってるの。」

言った!言ってやった!

最初に返ってきた反応は、なんとも予期していなかった答えだった。それは父からだった。

父「そんなことで俺やお母さんが怒ると思ったのか?」

私が人生の一大事だと考えていた”同性と付き合う”というのは、父にとっては”そんなこと”だったのだ。

   ”そんなこと”で、親が私を拒絶するわけでもなく、愛さなくなるわけじゃない。

    それでも私は大事な娘だし、その娘が大事な人は家族にとっても大事な人だ。

そんな意味合いを全て含めた言葉だった。

 

その後も、家族からの暖かい言葉は止まらなかった。

姉「今度紹介してね」

姉彼氏「よく言えたな、えらいえらい」

唯一、何も言わなかったのは母だ。(というか私が覚えていない)

でもそんな母が、一番最初に私のパートナーに会ってくれて、誰よりも先に私たち二人を受け入れてくれた。

 

そんな反応を見て、自分が言えずにもやもやしていたのが凄く馬鹿らしく思えてしまった。

この家族に生まれてよかった。

そう、心から思えた瞬間だった。

 

〜The End〜

 

 

 

どうでしたでしょうか!?!?

 

正直、当事者の方がもしこれを読んでいたとしたら、”羨ましい”とか言われるかもしれないです。

世の中には、こうすんなりと受け入れてくれる家族はまだまだ少ないです。

それは、LGBTについての知識の少なさや、みんなその問題を外部化してしまい”自分には関係ない”と思ってしまっている事が原因かなと思います。

”自分の息子/娘は違う”

そう思われている親御さんも少なくはないでしょう。

でもそれは違うかもしれない。親と言えども、子供の人生に何が起きるかまではわからないのです。

 

知識の少なさは、後から補えるので大丈夫です。

でも、”外部化してしまう”というのは個人個人で今からでも直していける問題です。

 

わからなくってもいいんです。LGBTって何?でもいいんです。

もし、みなさんの周りに当事者の人、またはセクシュアリティについて悩んでそうな人がいたら、

「なんだかよくわからないけど、あなたはあなたでいいと思うよ」

「誰が好きでも、私はそのままのあなたが好きだよ」

というのを伝えて欲しいと思います。

言葉でなくても、態度で。

そういう人が周りに一人でもいるだけで人生変わってくるもんです。

 

では、今日はこの辺で!

次はなんの記事かな!知らない!笑

 

東京レインボープライド「LGBTカップル撮影会」

さてさて、2017のブログ第二弾

前の投稿では「LGBTとは?」について書いたので、今回は私が実際にイベントでやっていた事を書きたいと思います!

 

ずばり、「LGBTカップルウェディングフォト撮影会」です!

5月7日の1日だけで約60組のLGBTカップルのウェディング写真を撮影する、という企画のお手伝いをしていました!

日本では、残念ながら同性愛者の結婚は法律上許されていません。

そこで!この撮影会を通して、カップルの人たちにウェディングドレスまたはタキシードを着てもらい、撮影会を開いちゃおう!といった感じでこの企画は約3年前くらいから始まりました!

 

私は知人からの紹介で1日お手伝いをしていただけなのですが、たくさんのカップルが笑顔で写真撮ってるのを見るのはもう本当に最高でした!

そんなこんなで撮影した写真が。。。

https://cdn.camp-fire.jp/jbimages/71b70b2a-feab-4261-a6a4-c9bf143b1607.jpg

どでん!!!!!

みなさん素敵すぎて綺麗すぎて、もう感無量です。。。

 

実は、私とパートナーの人も撮影してもらったりして笑

上の写真に私たちはいませんが、検索かなんかしたらどこかで出てくるかも。。?笑

 

このプロジェクト、Letibeeさんという企業が企画し、フォトグラファーのLeslie Keeさん、衣装を貸し出してくださったBridal Produceさん等たくさんの方のサポートがあり実現しているみたいです!

 

「じゃあ、撮影してそれで終わり?」

いいえ、違います。実は今クラウドファンディングでこの素敵な写真の大展示会を開くために資金集めをしているんです!

ここまで読んでくださった方は写真を実物で見たくありませんか?

もっと詳細とかが知りたい人は以下見てみてください!

camp-fire.jp

 

最後に

初参加した東京レインボープライド、本当に良い経験になりました!

愛ってたくさんの形があって、カップルがいる数だけストーリーがあって。

性別関係なく「人を愛する」って素晴らしい事だな、と改めて感じたイベントでした。

例え、同性婚が法的に許されなかったとしても、同性愛者を当たり前のように”個性”として受け入れてくれる世の中になればいいな、と思います。

 

「同性愛者って普通じゃない。テレビの中にしかいない」じゃなくて、

「同性愛者って結構周りにいるし、普通のカップルとなんら変わらない」って

受け止めてくれる人たちがもっともっと増えたらいいな!

 

毎年開催される東京レインボープライド、来年はどのくらいの人が来るのか、どんな企画が待っているのか、今から楽しみでしょうがないです!!

 

東京レインボープライド「LGBTとは?」

    

http://tokyorainbowpride.com/wp-content/uploads/2017/03/Logo3.png

5月6、7日に代々木公園にて開催された2017

日本でも少しずつ注目されてきているLGBTというワードについて今日は書きたいと思います。

 

LGBTとは?

Lesbian(レズビアン)Gay(ゲイ) Bisexual (バイセクシュアル)Transgender(トランスジェンダー)

と、この四つの頭文字をとって、性的少数者のことを表しています。

私が在住しているカナダでは、このワードを知らない人はまずいないと言っても過言ではないでしょう。

でも、日本ではLGBTの意味を知らない人は驚く程たくさんいます!

そんな人達に向けて、LGBTへの世間的理解を深めるためにも、今回開催された東京レインボープライドは大きくメディアにも取り上げられました。

性的少数者はLGBT、と四つのカテゴリーに大きく分けられていますが、実は、四つ以上のカテゴリーがあるのです!

それをまとめてLGBTQ+と言います。

http://i.huffpost.com/gen/4938744/images/n-LGBT-628x314.jpg

LGBTQ+とは?

LGBTを知っている日本人でも中々知らないのが、このLGBTQ+という新しい表現の仕方。セクシュアリティは上記に書いた四つのカテゴリーでは全て説明できない!という事実の元、この新しい表現方法が生まれました。

まず、QとはQueerを表します。そのままの意味は、「変わり者」ですが、LGBT当事者の人たちで、どのセクシュアリティにも当てはまらないけど私は性的少数派だ!という人がよく「自分は”Queer"だ」という表現を使います。

 

そして、「+」には何が入るのか?

どれにも当てはまらないその他多数のセクシュアリティを意味しています。

私が知っているだけども、パンセクシュアル、アセクシュアル、アライ(支援者)など全く知られてないセクシュアリティがまだまだたくさんあります。

まとめて「性的少数者」といっても、一つで括れないのです!

うーん、難しいですね。。。

 

さあ、ではなんでこれを書こうと思ったのか。

ずばり!私もその当事者の一人だからです!

「え、レズビアンなの?バイセクシュアル?」という声があがって来そうですが、

いいえ、私は自分自身をパンセクシュアルだと思っています。

 

パンセクシュアル (Pansexual) って??

この場をお借りして、パンセクシュアルってなんぞやってのを書きたいと思います。

一言で表すと、「性別関係なく特定の人を好きになる事ができる人」、「全性愛者」という言い方もします。

バイセクシュアル(両性愛者)とはこれ若干違うんです。両性愛者は「男女どちらにも恋をできる人」です。

私自身の経験を例として話したいと思います。

私はずっと、男の人と付き合ってきました。自分の恋愛対象は昔も今も男性が中心だと思っています。でも私は今女の人と付き合っています。

ではバイセクシュアルになるのか?というと違う気がするのです。なぜなら私は基本的に女の人を性的対象としては見れないからです。でも、ある人を好きになった時に、例えその人が女性だったとしてもそこに”性別の壁”という物を感じません。「たまたま好きになった人が女の人だった」という感覚です。

 

と、ここまで来ても中々理解するのは難しいと思います。私自身も完璧にわかっている訳ではありません。

 

でも、「なるほど、性的少数者ってゲイとかレズビアンだけじゃないんだ!たくさん種類があるんだ!」と思っていただけたらもう十分です!

 

ってあれ。レインボープライドのイベントについて何も書いてない笑

という事で次の記事を第二弾として、実際に私がやったことを書きたいと思います!笑